
過去にいろんなバイトがいたがその中に漫才師を夢見るおもろいギャルがいた。彼女は関東の女子大卒業後、「関西に出て漫才師を目指そうと・・・けど両親の反対もあるのでしばらくおいて」でバイトが始まった。
ところがどっこい、おいらも芸能界をかじった男だ。「お笑いの世界は単におもろいだけでは・・・ハチャメチャにおもろないといかん。ルックスもその辺の美女や BUSU のレベルでは・・・日本一の美女か BUSU でないと」とよくいいきかせていた。そういいながらも「本人がやりたいならやらせてやれよ」と母親を口説いていた。
春が過ぎ、夏を終えてから彼女は関西に旅立った。
昼夜のバイトをしながら漫才道に励んでいたらしいが、知らない間に、なんと大阪でパテシエに変身していたではないか。将来、ケーキのお店を開くのが目下の夢だそうだ。思い存分、悔いを残すことなくやったのだろう。漫才師への苦節ン年の歳月は無駄ではなかったのだ。大卒の、栄養士の資格をじゅうぶんに活かして新しい道を歩んでいるのだから立派なもんやないか。
“さとり”という奇怪な名前から、学生時代は“さそり”と呼ばれ、「おっちゃん、わたし、今、“ふとり”って呼ばれてるんよ!」と、また笑いを飛ばして帰って行った。お笑いの世界とはおさらばしてもキャラは根っからの三枚目漫才師だ。しかしちょっと逢わぬ間にこんなに綺麗になるとは・・・。可愛いこには旅をさせろ。他人の飯を食わせろだ。そのうち息の合った彼氏とコンビを組んでおもろい夫婦になるのを祈っている。
■写真はヒゲを描いてフィーバーするさとり