
夏休み明け早々、昔懐かしいあの「退場命令」が出た。白ヒゲ健在である。
幼児連れが寝ている深夜にもかかわらず、奇声や悲鳴をあげたり、ハイヒールサンダルでデッキをたたきながら歩きまわったり、年甲斐もなく花火や、チューハイで大騒ぎする輩がときおりいる。
一回目は「ニッコリ笑って、イエローカードやぞ」で済むが、二回目は「レッドカードが出る前にやめとけよ」と凄んで見せ、それが三回目となると「退場やあ!」となる。
そんな先週も、夜通し泣き喚くガキ連れグループと、ワンキャン吠えまわるバカ犬愛好家と、客室で持ち込みした酒で大宴会する若者グループたちの競演の夜があった。
そのうち「うるさい!」、「静かにしてくれ!」などとおのおのが勝手なことをほざき合い始める。
こんなときは「やかましいのはお互い様や。勝手にやれ、やれ」で知らんぷりしていれば、退場命令など発令しないでも済む。
他人に迷惑さえかけかければどってことないのに・・・。身勝手な人間ほど他人の身勝手さに腹が立つらしい。
■写真は、ときとして宿泊客全員で楽しく盛り上がるマウンテンドーム名物のひげパーティー■

「夜も寝ないで昼寝して、飯も食わずにイモ食って・・・・・・柳亭痴楽はいいました」
これはかつて「痴楽つづり方教室」というでラジオ番組の中で「柳亭痴楽」という古典落語家のあまりにも有名なセリフの一節であるが、
「夜も寝ないで昼間から、飯も食わずに酒呑んで・・・お客さんのあとに寝て先に起きる。これができなくなったら、この商売をやめるとき」
これが白ヒゲの名セリフ(?)。
決して自慢できる行き方ではないけれど、昨日も今日も・・・明日も多分大丈夫だろう。
しっかし、ほんまにタフに産んでくれたんやなあ。うちのお親は・・・。

夏休みに、中三の「さき」が手伝いにやってきた。
彼女は知る人ぞ知る、あの土佐のハチキン母トラの独り娘。
手伝いの目的の一つは「受験勉強を勝ち抜くための強い精神力と体力作り」だが、もう一つは「ダイエット」。○4キロの体重を○9キロまで落としたいという乙女の健気な目標があった。
「うちは腹いっぱい食って痩せられて、なおかつギャラがもらえる」。このオレの殺し文句は効果覿面らしい。
初日の二、三日過ぎから、ピンクのサンダルに、ぴちぴちの半パンツ、そのケツにタオルを突っ込む、マウンテンドームスタイルに変身し、汗だくの日々が始まった。
1週間ほどして、「おっちゃん、おっちゃん、これだけ減った」と、3本指を見せて嬉しそうに耳打ちしてきた。「喜ぶのは、もう1キロ減らしてからや」。これは叱咤激励の言葉である。それからも彼女は黙々と頑張った。
バイト最終日の前夜、グッドタイミングで泊まり客が途絶えた。懸命に頑張ったご褒美にと、彼女の念願の四国に一店しかないというドンキホーテに連れて行った。
「なに買ったんや?」
「アレとアレと、コレとコレ、それとセルライトを取る器具」
彼女のダイエット願望は本物だったのだ。
ところがその帰り道に立ち寄った中華やが悪かった。
あまりにも食わせ過ぎた。
その結果、目標の○9キロ寸前の○○キロジャストで彼女のダイエットは幕を閉じた。そして彼女は自信に満ちた顔で母トラと土佐に帰って行った。
「可愛い子には旅をさせろ」である。これでめでたく子トラは「母離れ」、母トラは「娘離れ」ができたのだ。
―写真はコトラと父トラ―
★次回はいよいよ「癒しのミク」登場予定。

うちのバイトに「ミク」という人気者のバイトがいる。高校一年生から続けてきてくれているバイトで、目方は推定90〜0キロ。
「ミクー!」と呼べば体型に似合わぬ「ハーイ」と可愛い返事がたまらない。特技は、キャベツをじっくり、ゆっくり、優しく削り、見事なまでのふあふあ千切りキャベツを作れる大ソリティーでもある。
湯気が立つほどほやほやの免許取立ての時、同じ場所で、それも二度にわたって80キロオーバーを続けて免停となった懲りないやつでもある。
♪ そんな大男が、お客さんとの酒盛りの最中に突然、オレの横にどかっと座り込むことがある。
「ただでさえ、くそ暑いのになんで側に来るんや?」
「おやじさんが呑み過ぎて倒れたらダメだから」
「・・・・・・」
♪ 「ギャラ以上に10こも20こも、バーガー買って・・・」
「おやじさんの大好物だから」
「・・・・・・」
♪ お盆に、バイトたちに寝床を譲ったため寝るところがなくなり、風呂場で寝ていたら、
「おやじさんが沈んだらダメだから」
「・・・・・・」
なんと浴槽の横で朝まで付き添っていてくれたこともある。
なにをやってもスロー、いや、マイペース。独特の「ミクリズム」を持っている。そのすべてが癒しなのである。
決して器用ではないけれど、昔風の気は優しくて力持ち、その上、裏表のない純粋人間。今のような時代だからこそ、その存在感が大きい。できることなら養子に迎えたいものである。
岸和田のキクちゃん曰く、「ミク君と逢えないマウンテンドームはつまらない」。ということは、オレは一体、何なんや?
今週末の連休もミク君は来てくれる予定である。
―写真は「禁じられた遊び」を、もみじのような手で爪弾く癒しのミク―

おまたー。おひさでーす。
お盆明けに「下界では夏休みもとっくに開けましたが、ブログの更新がまだありません。天上のドームはまだ盆休み中ですか? 何かまたのっぴきならない取り込み中がおこりましたか? はたまた 1億円の大当たりが来ましたか? 下界の住民は心配しております」というメールがエコさん他から入っていた。他にもブログ再開リクエストメールが・・・。嬉しいかぎりである。
過去にも新聞、週刊誌他の原稿を書いてきたが、一時休むと気分的に復活するのに時間がかかるのが、今までの常。今回もお盆の期間だけ休ませてもらうつもりが、なんだかんだで約1ヵ月間もの長期休暇となってしまった。しかし、その間、ブログのネタは山ほど仕入れている。チョモランマよりも大きいネタの山だ。フアミリー諸君、明日からのブログ復活を楽しみにしといて。
―写真はこの夏、レンコンさんからの珍しいお土産「蓮の実」。鍋に入れたら枝豆みたいかな・・・。酒の肴に最高!―