
今回の三連休は積雪10センチで始まり、20センチで終えた。今日も見渡す限り銀世界だ。近年ではほんと珍しい。
さて、十年前に出版された白ヒゲ本に載った「三河ドルクス」という、全国にフアンを持つ大クワガタ大好き青年たちがいる。彼らいわく「おれたちクワキチ」と。その代表がハヤト君とケンイチ君。知り合ってから十数年。おおっぴらにはしたくないけど、そのクワキチたちによると「野生の国内最大ギネスのオオクワガタが採取されたのは、わが町内の山」だそうだ。
ところでケンイチ君はぼちぼち顔をみせていたが、ハヤト君はこのところ音信不通で心配していた矢先のこと。先週の三連休の最終日に突然「ピザが食いたい」と現れた。なんと大雪と低温で全国が凍えている最中にもかかわらず、またもやわが町内の山中で昼夜を徹して大クワガタの幼虫採取中だというではないか。しかもこの冷え込みの中を素足でだ。突然、現れてあっという間にまた山中に消えていく大クワガタの鬼だ。昔から呆れるほど野生味に満ち溢れた逞しい男である。
帰り際に「久しぶりで今年はクワガタのイベントやろう。協力するよ」と言い残して消えた。未だにおいらはクワガタとゴキブリの違いがよくわからないが、彼らが協力してくれるのなら千人力だ。だから今年はやるよ。虫大好き少年たちのために、早めに計画を立てようではないか。
■写真はクワキチたちが10年前に手作りしてくれたオオクワガタだるま。