
このところオレと同世代の夫婦が際立って増えてきた。40年前頃が還ってきたようで、若かりし頃の話に華が咲いて咲いて大変だ。
ペットを連れて車中泊しながらのんびり旅というのもあれば、関東から、東海から四国を経由して九州へ里帰りというのもある。再婚、再々婚で新婚旅行というのもある。1か月間もの羨ましき長期旅行というのもある。
白髪頭にハゲ頭同士で「お互いにどっちが年上?」と探りを入れては、「ええーっ、ウッソー!」と驚き合う。
先輩と思ったら後輩だったり、またその逆も。「おー、同級生!」で固く握手することもある。
そんな団塊世代から「いいですねぇ。こんな理想の生活」とか、「若いときに、よく思い切ったもんですねぇ」といったような褒め言葉をもらう。
そのたびに「隣の芝生は青く見えるんよ。隣の奥さんはきれいに見えるんよ」、「単に無責任な性格だったから、こんな生活やってるんです」とだけしか答えられないでいる。
オレだってがまんして勤めてさえいれば、大枚の退職金もらって悠々自適の旅にも出られただろうに。
「けど、そんことできる人じゃないよねぇ」との女房の言葉にはチクリ、チクリの棘を感じてならない。