
昔、エコさんの知り合いが、二人目の若い嫁さんから「気色悪いから捨てといで」命令を受け、自らが六甲山系で仕留めたという鹿の頭の剥製を置いていった。以来、レストランの柱に掛けているものの、夜中にこれを見上げるとこの上なく気色悪い。オレだって何度、女房から処分命令が下りたことか。
その直後のこと、バギーツーリング中の山中で一台の軽トラと出遭った。見ず知らずのおっちゃんから「マウンテンドームはどのへん?」と訪ねられ、何の用? と聞き返したら、「これ引き取ってもらおうと思って」。なんと助手席に大きな鷹の剥製を積んでいるではないか。即座に「聞くところによると、あそこのおやじは、そのてのものが大嫌いらしいぞ」と教えてやったらシブシブ引き帰していった。助かったぁ。
そして先日また、ミクんちから熊の頭がついた敷物をもらったところが、これまたあまりにも古く汚い代物の上に不気味なことこの上ない代物ときた。よって近々、焼却処分する予定だ。
―かといってオレは正直、このてのものがまったく嫌いというわけじゃないから困る。その証拠に今年の年賀状の写真は昔、欲しくて欲しくて、女房に内緒で手に入れたアメリカ産のロングホーンの頭蓋骨であり、まことに綺麗な代物につき、現在もレストランに飾っている。