
わけあって女房が里帰りして10日がくる。いくらオフに入ったからとて、その間、お客さんの世話から年寄りの三度の食事、炊事、洗濯、生ゴミ処理、その他ありとあらゆる雑用が山積みだ。広大な宿泊施設を抱えての独り作業は想像を絶する仕事量がある。一般家庭ならネコの手で済むかも知れないが、うちは名犬ジローの手を借りてもおっつかないだろう。
そんなこんなで、さすがに昨晩は21時ころから24時くらいまで知らない間にベッドに倒れこんでいた。タフさが売りの白ヒゲおやじも、もう限界だ。
二人揃えば三人前、四人前の仕事もできる。かといって単独では二人前の仕事すらろくにできやしない。女房のありがた味が傷口に塩をすり込むほどよくわかる。今度、捨てられたら次ぎはないだろうから大事にしないと。
偉そうに見栄を張って生きるのが男。耐えて耐えて耐え抜くのが女。決心するのは早いくせにあとを引くのが男。決心するまでに時間はかかるが、いざ決心したら壊れたブルドーザーみたいに動じないのが女。これは60年間の悟りである。何がいいたいのやろ? オレは・・・。
明日の天気は雨予報。ならば今から門松を解体焼却して、頭を丸めてヒゲを整え、愛妻を迎えに宝塚まで日帰り旅行しようかな。