
きょう、お袋が永遠の旅に出た。ゴールデンウイークで忙しくなる前に、と気遣って逝ってくれたのだろう。
亡くなった翌日が友引だったので葬祭会館で二夜、付き添った。
故人の希望により「密葬」にした。
最初の夜は息子と、前の女房と今の女房との4人が交代しながら。
二晩目はオレとお袋の二人きりの水入らずで過ごした。
徹夜が二番目ともなれば、母と息子の会話もつきた。
酒も本も欲しくない。
そこでPCを持ち込んでブログでも書こうか、はたまたギターの練習でもやったらお袋が喜ぶかな、とも考えたがシン&タケちゃんらに「いくらなんでも」と諭され、仕方なく風呂に入ったりTVを観たりで夜が明けてしまった。
この歳になるまで数え切れないほどの冠婚をこなしてきたオレが今回のような葬祭だけは経験が乏しく右往左往してしまうとは・・・。
しかしそんな情けないオレをサポートしてくれた頼もしい男がいた。わが息子である。
オレが今の山生活に入った頃は中学生だったのに今や高校教諭。老いては子に従えか。
「心配せんでもええよ。間違ってもタカがトンビから産まれることはないんやから」
と今、仏壇から母上様の声が聞こえた。
―きょうの写真は、そんな自慢の息子フアミリーである―