
うちのHPに「歳の差カップル」というコーナーがある。歳の差ひと回り、12歳差以上が登場条件だ。
最近は訪れるお客さんたちに、いわゆるバツイチカップルが珍しくなくなってきた。中には×2、×3もけっこういる。
♪ ダンナの薄い頭から判断して、ひと回りくらいはなれているのか? と、つ い口をすべらしたら、「同い歳です!」と大阪のA夫妻から叱られた。
♪ 父娘かと思ったら、ダンナが75才で奥方が22才も歳下という横浜のB夫妻も いた。
♪ 真っ赤な帽子、真っ赤なTシャツ、真っ赤なパンツで走り回る淡路からきた ダンナSさんに、ハデやねえ、と声をかけたら「今年、還暦なんや」。なるほ どぉ、それでオールレッドなんやぁ。ところがてっきり娘さんとばっかり思って いた女性は、なんとふたまわり近く、23才も歳下の奥方様だったのである。その ダンナ様に「歳の差カップルの会長やってよ」と頼むと、「犯罪者の会か」とき た。それなに?「娘のような若い嫁さんをもらうのは犯罪者以外の何ものでもな いやろ」。さすが複数の孫を持つ、当時、60才の含蓄あるお言葉だった。
♪ 岡山から毎年やってくるK夫妻のダンナは47才、嫁さんは15才歳下。『その 歳の差が結婚の障害にはならなかったのか?」と問うと、「恋愛期間中に彼の頭 髪が抜け落ちようとも、二人の絆は岩よりも固かった」と、のろけられた。
♪ 徳島からやってきたG夫妻のダンナは×1の42才。嫁さんは16才歳下。「他に もっといい男いなかったん?」と、つい口をすべらしたら、「お・か・ね。お金 よー!」。なんと26才の嫁さんが指でわっか輪っかを作って見せたではない か。これにはさすがのオレも「ピー、ピー、ピー」。今頃、金の切れ目が縁の切 れ目になっていなければいいけど・・・。
♪ 奈良からやってきたとH夫妻のダンナも×1の47才。まわりにいたよそのダ ンナ連中が「ええ女やなー」と声をそろえたほどの嫁さんは19才歳下。9年も の恋愛期間の末に結ばれたというから、なんと彼女が17才の頃である。ダンナ さん曰く「娘のような美人妻相手なら夫婦ゲンカなど起こらない」。ごちそうさ ま〜。
♪ 高松のY夫婦はダンナが55才の×1。今の嫁さんとの歳の差14才。現在、2 児のパパ。この元気さは「お見事!」の一言である。「最愛の妻や愛娘たちのが いてくれるからこそがんばれるんです」。これは亭主の鏡だ。
♪ 大阪の自称、建設業とミュージシャンをかけもっているという30才の♂ と、高校生の息子がいるという42才の×1♀。彼女も自称ミュージシャンとい う。彼がギター、彼女がドラムスでステージライブの結婚式をやるのが夢だそう だ。歳の差ひとまわりにもかかわらず、お笑いの息がぴったんこで、予想に反し てなかなか好感の持てるカップルだった。彼女曰く「若い男をみるとほっておけ なくなる女もいるんよ」。これこそ女の鏡である。
♪ 京都からやってきたX夫妻の嫁さんはアニメの世界からやってきたような舌 足らずのブリッコ。それに引き換え、ダンナはどこかの教祖様にうりふたつ。そ れが災いし、警察に逮捕された経歴がほんとにあるという。一言「気の毒」とし かいいようがなかった。
♪ 大阪から来たD夫婦が『われわれはマルサンなんです」と自ら話しかけて きたから、夫婦揃って税務署勤務か? ときき返したら、「×3ではなくて○3 だ』という。どう違うんや? 「初恋同士が回りまわって三度目にめでたく結ば れた」という単なるのろけ話だった。
♪ オレに「これぞ金のわらじ」といわせた9才歳上女房という北九州のおしど りC夫婦もいる。ここの奥方、誰がどこからみても三十路の後半にしか見えない のに、オレとたったの7つ違いとは・・・。いまだに信じられないでいる。
そういやぁ、オレの女房も21才歳下だ。そんな娘のような愛妻に、オレといっしょになろうと決めたのは? と、恐る恐る問うと、
「外国では父娘ほど年の離れた夫婦など、ごまんといるもん」。
「同世代の男たちではすべてにおいてもの足りなさがあったもん」。
「あなたには尊敬と憧れと渋さがあったもん」。
なんと男冥利に尽きる泣かせる話ではないか。ここまでいわれると「死ぬまで愛してやる。けど、最後ま で捨てないでくれよな」といいそうになり、ヘイ! チャッ ク!
歳の差夫婦はみんな仲がいい。それは過去の結婚生活と同じ過ちを犯したくないからだろうか。