
退職後の半ボランティア活動で、現在、県の鳥獣保護員をやっている高校時代の同級生がいる。逢うと昔話に花が咲く。「オレなんか授業を抜けて山に入り野鳥観察していた」というつわものだ。
最近、そんな彼のお世話になることが頻繁になった。野鳥から始まって、イノシシ、アナグマ、イタチ、その他、何かあれば彼に教えを請うている。
そしてきょう、何かしら見たことのない果実を手土産にきてくれた。アミノ酸が多く含まれていて美容に効果がある「うちわサボテンの実」だという。赤紫色した甘酸っぱい果汁が滴り落ちる、まことに珍味な果実である。
そんな彼に「趣味に生きる羨ましい生活やなあ」というと、「おまえこそ」と返してくる。互いに慰め合っているみたいだ。
★写真は「うちわサボテンの実」と同級生の鳥獣保護員